投稿者:M.MK
アンリ・ルソーと植物園
「ル・ドゥアニエ/税関吏」というニック・ネームの画家のアンリ・ルソー氏は、パリの税関職員として働き、休みの日にはせっせと絵を描くという日曜画家だったそうな。カラフルに、細かく植物や動物を描き、どこかかわいらしい作風。ところが、この植物のあるところに、こんな動物、いる?、虎が牛を食べる?砂漠にライオン!?という???で頭が一杯になることも少なくない。というのもルソー氏、本当に虎などがいるジャングルに行ったのではなく、パリにある植物園、動物園などで描き、画家の感性で、それらが絵になるように組み合わせていたのである。
パリの自然史博物館Museum national d’histoire naturelle(rue Cuiver、13区)にある植物園ジャルダン・ド・プラントの温室は、鉄とガラスで作られた温室としては初期のもの(1834年)であり、この時代辺りに作られ出したパッサージュ(英語だとアーケード)と同様、鉄とガラスで作られる近代建築の元祖的なものである。この温室が巨大になると1851年のロンドン万博での水晶宮、1900年のパリ万博のグラン・パレ、プティ・パレとなり、モネが描いたことでも有名なパリのサン・ラザール駅のように駅舎にもなり、パリのギャラリー・ラファイエットのようにデパートにもなる。このような実に建築史的に掛け値なしに革命的な建物の中で、入り乱れる熱帯の植物を眺めては、せっせと描き、その背景の植物には似つかわしくない動物も描き込んでいたのですねぇ。
冬の植物園の庭園は、春への準備のため、掘り返されていますが、温室に行けば、緑は溢れ、暖かい!!冬も楽しめる。19世紀末ごろからは、余裕のある方々は家に温室を作って、そこをサロンにするのが流行ったというのも頷ける。
冬の寒さで凍てついた身も心も、植物園の温室は温めてくれるはず!!(植物園はオートゥイユにもあります。お好きな方は是非、どうぞ。ぬぬっ、ルソーの絵はオルセー美術館展でしばらく日本に滞在するようですね。http://orsay.exhn.jp/ でも、ルソーも行った温室はパリに行かないと体験できませんよぉ。)
February 26, 2010 3:36 PM カテゴリー:雑談









