9月は、フランス全土のワイン産地でブドウの収穫が行われる季節。
この時期は、ワイン農家にとって1年で一番忙しい時期になります。

そして、ブドウ収穫がだいたい終わる9月末から10月にかけて
行われるのが、ブドウ収穫祭ーフェット・デ・ヴァンダンジュ。
ワインに関する様々なイベントや即売会、パレードなど
各ワインの産地でお祭りが行われます。
ところでみなさん、パリ市内にも実は「ブドウ畑」があるってご存知でしたか?
なんと、そのパリ市内で栽培されたブドウを収穫し、毎年1,000本近い
ワインが生産、販売されているのです。
2011年10月5日(水)~9日(日)に行われた、このパリでの「ブドウ収穫祭」
に行ってきましたので、今回と次回の2回にわけてご紹介します。
パリ市内にあるというブドウ畑・・・・いったいどこに?
とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
実は、ほとんどの皆さんが観光でパリを訪れた際に見学するパリの北、
「サクレ・クール寺院」のすぐそばに、ブドウ畑があるんです!


すぐ上の写真は、ちょっと遠く離れたところからのサクレ・クール寺院。
天気があまりよくなかったものの、パリの眺めが一望できます。

このサクレ・クール寺院のすぐそばにあるブドウ畑の名前は、
「モンマルトル・ブドウ畑ーVigne du Clos Montmartre」。
所有者はパリ市、管理はモンマルトル地域を含むパリ18区で、
専属のワイン醸造専門家もいらっしゃるんです!!

2010年の生産量は501リットル、ボトルにして1,003本になります。
ただ聞いたところでは、モンマルトルのワインはフルボトルが500mlで、
普通のワイン750mlよりちょっと量が少ないビンにつめてあります。
これは生産量が少ないため、少しでも多くの人にワインを飲んでもらいたい、
ということで500mlのボトルになっている、ということでした。


ブドウ畑のまん前には、現在
シャンソニエとして営業している
「ラパン・アジル」。
ユトリロ、ルノワール、ピカソ、
サティなど、名だたる芸術家が
この界隈を愛して多くの作品を
残したことからも歴史を感じます。
ショーは月曜日を除く毎日21時
開始。
予約はラパン・アジル
公式サイト(英語あり)
からできます。
このブドウ畑、普段は一般開放しておらず外から見るだけなのですが、
この10月第2週末を含む4日間のうち、今年は木・金曜日にガイド付き
見学が可能でした。ただ事前に公式サイトからの予約が必要で、9月
半ば頃に受付が始まります。

で、パリのブドウ畑に生まれて初めて足を踏み入れて感動!!
2011年の収穫はすでに9月15日に終わったそうですが、
1列だけブドウを残してありました!

写真用に、という粋な計らいだそうで、小さいながらもしっかり実はついていましたよ。
パリで育ったブドウなんて間近で見る機会があるとは思わなかったので、
とても感動しました!!

右上に見えるのは、今年の「ブドウ収穫祭」の看板。
2011年は、海外領土の島々にオマージュをささげます。
さて、1934年にはじまった「モンマルトル・ブドウ収穫祭」は今年で78回目。
2011年のテーマは、「フェット・デ・ジルFête des Iles」。
フランスの海外領土県諸島をメインテーマに、ポスターのモデルも南国の女性。

テルトル広場(Place du Tertre)
では、たくさんの絵描きさんが
観光客の似顔絵を描いていました
普段から多くの観光客でにぎわい
ますが、特に収穫祭の時期は、
本当にたくさんの人出があります。
なおモンマルトルのブドウ畑は、紀元後944年には既に存在していたことが
文献にあり、18世紀終わりにはモンマルトルの修道女たちが修道院の庭に
ブドウを植えることを条件に小作地を譲り、また所有していたブドウ絞り機の
使用料を徴収することで、財源の一部に充てていたそうです。
そしてサクレ・クール寺院の周辺では、各地方から特産物を売るテントが並びます。

これは2010年のブドウでとれたモンマルトル・ワインの試飲と即売スタンド。


ブルゴーニュ、ボルドーなどのワイン生産者のスタンドも。

こちらは、ローヌ・アルプ地方のドローム県のスタンド。
以前スタッフ・ブログでも紹介しましたが、プロヴァンス地方だけではなく、
少し北の地域でもラベンダーが見られるんですよ。

そして、ブルターニュ地方の牡蠣スタンド。
これから冬にかけて生牡蠣のおいしい季節がやってきます。

こんな大道芸人さんも!?

これはターティフレット(Tartiflette)といって、アルプス地方の特産物。
ジャガイモ、チーズ、ベーコンの入ったグラタンで、こんな多きななべで
調理中。おいしそうですねー。

こちらはソーセージ。
これからバゲットにこの大きなソーセージをはさんでサンドイッチが出来上がります。
あとは、フォアグラはさみのサンドイッチなんかも売っていましたよ。
ワイン片手にサンドイッチや牡蠣を味わいながら、モンマルトルの「ブドウ収穫祭」
を楽しんでみるのもいいものです。
さて、おなかもいっぱいになったところでそろそろモンマルトルを後にしましょうか。
サクレ・クール寺院のすぐそば
から出ているフニキュレール
(Funiculaire・ケーブルカー)
にのるか、もしくはその横の
階段をひたすら降りましょう。
このフニキュレールは
パリ市交通公団(RATP)の
運営なので、パリの地下鉄
やバスと同じ切符やカルネ(回数券)で乗ることができます。
次回は、パレードと花火の様子をご紹介します。
★モンマルトル・ブドウ畑「Vigne du Clos Montmartre」
14-18, rue des Saules 75018 Paris
★モンマルトルの「ブドウ収穫祭」を含むイベントの情報はこちら (日本語)
★モンマルトル界隈の情報はこちら (日本語)
★「モンマルトルブドウ収穫祭」公式サイトはこちら (英語・フランス語)
★パリ市の公式サイトはこちら (フランス語)