投稿者:Mayumidon
ブルゴーニュ運河でサイクリング
ツール・ド・フランスは中盤からそろそろ佳境に入ります。
連日の放送、途中で“落車“しながらも毎日細切れに見ています。私がもっぱら楽しみにしているのはレース展開もさることながら、ヘリコプターからの空撮映像。ヘリの羽音の下でゆっくり展開するフランスの景色のなんとまあ雄大なこと。
山の稜線を舐めるように進むヘリ、その隣りにぱっくり口を開けた青い渓谷、大きく褶曲する川、下を見ると眩暈がしそうな高架橋…。その上を次々に形を変えながら進む選手集団はまるでひとつの生き物のよう。
画面には時に地元の人々が作ったウェルカムメッセージ(空撮で撮られることを意識した手の込んだアート作品)が登場し、沿道で手を振る自由奔放なバカンス客が映し出されると、いてもたってもいられなくなります。思うことはただひとつ、
早く私もバカンスに出なくては!!
さて、ツール・ド・フランス中継のお陰で、近頃巷では「フランス行きたい病」が蔓延しているとか。そんな方々にとびきりのサイクリングコースをご紹介します。

ディジョン郊外のキール湖 Lac Kir から出発するブルゴーニュ運河沿いのサイクリングロードです。このコースの特徴は水辺沿いの涼やかな景色。所々緑の美しいトンネルに囲まれ、夏のサイクリングにぴったりです。高低差が少なく、都市(ディジョン)からアクセスしやすいのも魅力のひとつ。風の影響も受けにくいので距離が稼げます。
6月、実際にキール湖からラ・ビュシエール・シュル・ウッシュLa Bussiere sur Ouchまでの約30キロを走行してみました。あまりに快適なサイクリングだったので、あっという間に走り終えてしまったのが惜しいくらい。
なにせブルゴーニュ運河はこの先、「もっとも美しい村々」に登録されたシャトーヌフ・アン・オーソワ村、フラヴィニ・シュル・オズラン村、さらに世界遺産登録されたフォントネー修道院の麓まで続いていくのですから。途中で宿泊を挟んでのんびりしたサイクリング旅行を計画するのもよいでしょう。
さて、ブルゴーニュ運河の途中には多くの水門が設けられ、レジャーボートが時間をかけて通過していきます。こういう運河ならではの構造物にも興味を惹かれます。
水門守の小屋もなかなか可愛くて見どころのひとつ。ギンガムチェックのカーテンがかかっていたり、小屋の前にちょっとした花が植えられていたり。全長242㎞のブルゴーニュ運河にある水門の数はなんと189! 1キロちょっとですぐ次の小屋が現れるのでほとんど標識のよう。もちろん、サイクリングルートの標識もきちんとしています。
レジャーボートにはたいてい自転車が積まれていて、好きな場所で停泊してサイクリングを楽しんだり、ちょっとした買い出しの足として活用されています。
サイクリング途中でこんなボートを発見。「私を借りてね、免許なしでOKよ!」と書いてあります。そう、フランスの運河では操船免許なしでボートを借りられるのです。はじめにちょっとした講習を受けるだけで、あとは3日間、1週間(お気に召せばもっと長く)の運河クルーズに出られます。なんともおおらかですね。時間がある旅人にはぜひお勧めです。
さて、前回のコート・ド・ボーヌもそうなのですが、今回の私のサイクリング旅行の目的は、雑誌取材のアテンドでした。フランス各地をサイクリングしてくるという、傍からみれば遊んでいるようにしか見えないミッションですが、いえいえ大真面目なお仕事でございます。こうして帰国後、皆さまにブログでフランスの素晴らしいサイクリングルートを紹介しているのですから(ムニャムニャ。。。。)

(左)ブルゴーニュ運河でガイドを努めてくれたCLOR社のロイックはバイシクルモトクロスBMXのスペシャリスト。この日レンタルしたバイクはディジョンに本社を置くラピエール。地元だけあってラピエールの遭遇率高し。
(右)イカロス出版編集ご担当Tさん。来月発売予定の雑誌『羅針』でフランス特集のため現地取材へ。
前回紹介したコート・ド・ボーヌも、今日のブルゴーニュ運河も、ブルゴーニュ地方を一周りするサイクリングロード「ツール・ド・ブルゴーニュ・ア・ヴェロ Tour de Bourgogne a velo」の一部に組み入れられています。一部整備中ですが、全区間開通すれば800kmになるというなかなか壮大な計画です。Webサイトでは各コースのパンフレットがダウンロード可能です。宿泊と自転車レンタル、荷物送迎をセットにしたツアー会社へのリンクも充実しているので、自転車旅を思案中のかたはぜひ訪れてみてください。
(C) Bourgogne Tourisme

それにしても、ブルゴーニュ地方観光局はサイクリングロードのプロモーションに力を入れていますね。こんな洒落たグッズ(→)
まで用意しているのですから。これ、ズボンの裾止めです。デザインが気に入り反射材も付いているので、もらってきちゃいました。
さあさ、今日は週末なので思う存分ツールの中継を見ますよ。
ご存じの方も多いと思いますが、今年はなんとfranceguide.comの中にツール・ド・フランス・ミニサイトができています。ツール・ド・フランス現地取材中のスポーツライター山口和幸さん、カメラマン和田やずかさんによる特別寄稿もお楽しみに。お二人にはこの場を借りて心よりお礼申し上げます。
◆ ブルゴーニュ運河サイクリングロード
Canal de Bourgogne
◆ ディジョン近郊およびブルゴーニュのレンタサイクル、自転車ツアー
Claude Lahoussine Organisation (CLOR)




。 では次回のために私がパリでの一日をご提案しましょう。




