投稿者:tamisan

オルレアンのジャンヌ・ダルク Jeanne d'Arc à l'Orléans

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今日は5月1日。

日本はゴールデン・ウイークの真っ最中ですね。

 

フランスも5月1日はメーデー(FETE du TRAVAIL)で祝日。

フランスでは5月1日に、幸運のお守りとしてすずらんを親しい人に贈る習慣があります。

 

こちらのお花屋さん。

 

IMG_7004Happy offrez du muguet.jpgすずらんはフランス語で「ミュゲーMuguet」。

「5月1日、すずらんを贈ってください 1er mai, Offrez du muguet 」とのポスターが出ていました。

 

IMG_7007muguet.jpgすずらんの本数で値段が違いますが、3~15ユーロ(330円~1,650円)と幅があります。

かわいいすずらんの花が幸福をもたらしてくれるといいですね!

 

さて、話はかわりまして・・・・

 IMG_6860Statue Jeanne d'Arc.jpg

今年2012年はジャンヌ・ダルク生誕600周年。

 

1412年にロレーヌ地方のドンレミ・ラ・ピュセル(Domrémy-la-Pucelle)で生まれ、1431年ノルマンディー地方のルーアン(Rouen)で処刑されるまでのわずか19年という短い生涯の一人の少女が、15世紀の英仏百年戦争末期に、イングランド軍に包囲され陥落寸前のオルレアンの町を解放し、フランス軍を奇跡的な大勝利に導いた、フランスの国民的英雄です。

 

そのオルレアンはパリから南西へ約130km。

ロワール川右岸、ロワール古城めぐりの拠点となるトゥール(Tours)と同じサントル地方に位置します。

 IMG_6856Statue Jeanne d'Arc.jpg

こちらはマルトロワ広場(Place du Martroi)にたつジャンヌ・ダルク像。

 

1428年10月以降、イングランド軍に包囲されていたオルレアンにジャンヌ・ダルクが到着したのが1429年4月29日。その10日後の5月8日にイングランド軍が撤退、フランス軍を奇跡的な勝利に導き、オルレアンを解放しました。

 IMG_6859Statue Jeanne d'Arc.jpg

17歳とは思えないこの勇敢な姿に、「国民的英雄」と崇拝されるのも分かる気がします。。。

 

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ジャンヌ・ダルク像から約200m、ジェネラル・ドゴール広場(Place Général de Gaulle)に面して立つ木組みの小さな家が、「ジャンヌ・ダルクの家(Maison Jeanne d'Arc)」。

 

彼女は1429年4月29日から5月9日まで、オルレアン公財務官、ジャック・ブッセ(Jacques Boucher)の館に滞在。入り口扉の上に、その説明書きがあります。

IMG_6854Janne d'ARc a ete l'hote de Jacques Boucher, tresorier du duc d'Orelans du 29 avril au 9 mai 1429.jpg

 

こちらはオルレアンを走るトラム。

IMG_6852TAO transport d'Agglomeration orleaniase.jpgシックな色合いですね。

 IMG_6855velo.jpg

もちろん、環境に優しいレンタル自転車も備え付けてありました。

 

 

その広場からのびるジャンヌ・ダルク通り(Rue Jeanne d'Arc)は、オルレアンの街の中心地で様々なお店が並んでおり、その先に優美な姿でそびえたつサント・クロワ大聖堂(Cathédrale Saitnte Croix)が見えます。

 IMG_6846Cathedrale Ste Croix facade.jpg

訪れたときは4月半ばで、ちょうど5月に行われるジャンヌ・ダルク祭の準備中だったのでしょうか、

様々な旗がジャンヌ・ダルク通りに飾られ、風になびくその景色はかなり見ごたえがありました。

 

そしてこちらがサント・クロワ大聖堂。

 IMG_6833Cathedrale Ste Croix interieur.jpg

正面横には、ジャンヌ・ダルク生誕600周年を祝うイベント告知のお知らせが。

 IMG_6832Cathedrale Ste Croix affiche J.D'Arc.jpg

13世紀から建築が始まり16世紀初めに完成したものの、16世紀半ばに宗教戦争により破壊。

 

その後再建、修復を繰り返し、現在ではオルレアンのシンボルとなっているゴシック様式の大聖堂。

 IMG_6837Chapelle Jeanne d'Arc.jpg

大聖堂の中には、ジャンヌ・ダルク礼拝堂(Chapelle de Jeanne d'Arc)があり、ジャンヌ・ダルクを崇め、20世紀初めにジャンヌ崇拝を世に広めたトゥーシェ枢機卿(Cardinal Touchet)の像が置かれています。

 IMG_6841Vitreaux .jpg

美しいステンドグラスは、ジャンヌ・ダルクの生涯を描いたもの。

 IMG_6842Vitreaux.JPG

 

 IMG_6845Cathedrale Ste Croix exterieur.jpg

横から見たサント・クロワ大聖堂。

 

オルレアンをはじめジャンヌ・ダルクにゆかりのある都市では、2012年はいろいろなイベントが予定されています。

 

★ジャンヌ・ダルク生誕600年記念イベントに関してはこちら (日本語)

★オルレアンについてはこちら (日本語)

 

 

投稿者:tamisan

セザンヌの足跡を訪ねて(1) Les paysages de Cézanne

 

3月は比較的暖かい日が多かったパリですが、4月に入り平年並みの気温に。

 

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4月8日(日)は、「イースター(復活祭)」(フランス語ではPAQUES”パック”と呼びます)で、

キリスト教の教えではイエス・キリストの復活を祝うもの。

 

こちらヨーロッパでは、復活祭は”春の訪れを告げる”大事なイベントで、

「生命の復活を祝う」という意味を持つことから、”卵”や多産とされる”ウサギ”、

また”魚”がシンボルとなっています。

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ショーウインドーに飾られたウサギや卵のデコレーション。

 

「復活祭」は移動祝祭日となり、今年は4月8日(日)と翌日月曜日が祝日になるため、

今週末は3連休となる人が多く、この週末を利用して出かけるフランス人も多いことでしょう。

 

 

さて、先月3月28日から東京の国立新美術館(The National Art Center, Tokyo)で

「セザンヌーパリとプロヴァンス Cézanne, Paris-Provence)が始まったそうですね。

 IMG_5669Paul Cezanne.jpg

「近代絵画の父」と称されるポール・セザンヌ(Paul Cézanne 1839-1906)は南仏、

エクス・アン・プロヴァンス(以下エクス)生まれ。

 

そのセザンヌの作品が、オルセー美術館やパリ市プティ・パレ美術館など

世界8カ国、40館から100点近く一堂に集まるまたとない機会だそうで、

Mayumidonさんが先日のブログで紹介していました。

 

IMG_5536Atelier Cezanne.jpg

こちらはエクスにあるセザンヌのアトリエ。

(通常は写真を撮ることはできませんが、特別の許可を得て撮影しています)

 

今回の特別展で最大の見どころは、このアトリエを展覧会場で再現していることだそう。

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セザンヌが実際に着用していた帽子と洋服。

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セザンヌが実際に描いたオブジェの数々。

 

セザンヌが今にも出てきて迎えてくれそうな、そんな感覚に陥ります。

 

 

以前、このブログで「エクス・アン・プロヴァンス セザンヌの足跡を訪ねて」というタイトルで

市内とセザンヌのアトリエ(Atelier Cézanne)をご紹介しましたので、こちらをご覧いただく

ことにして、それ以外でまだあまり知られていない、でもセザンヌの絵画を理解する上で大変

重要な意味を持つ場所を、2回にわたってご紹介します。

 

 

エクス市内から西へ約1km。

 

現在では、周囲は新興住宅地となったエクスの郊外ですが、その中に

ひっそりとたたずむ邸宅があります。

 IMG_5560Jas de Bouffan.jpg

その名は「ジャ・ド・ブッファン Le Jas de Bouffan」。

IMG_5559Jas de Bouffan.jpg 

ここはセザンヌの父、ルイ=オーギュスト セザンヌ(Louis=Auguste Cézanne)

が1859年に購入した広大な土地と屋敷。ルイ=オーギュストはフェルト帽の製造販売で

財を成し、その後エクスで銀行を設立しました。

 IMG_5562Jas de Bouffan.jpg

ちょうどその前の年に、セザンヌは父の勧めでエクス大学の法学部に入学したものの、

絵画への情熱を捨てきれずに1860年に大学を中退。

 

エクスの中学校で幼なじみだった、後に小説家となるエミール・ゾラ(Émile Zola)の後

を追う形で、画家になることを夢見て1861年に初めてパリの地を踏み、その後20回以上

にわたって、プロヴァンスとパリを行き来することになるのです。

 

ちょうど父が邸宅を購入し、セザンヌがパリへ初めて赴く直前の1860-1861年頃、

この「ジャ・ド・ブッファン」地上階・居間の壁に直接、セザンヌは12の壁画を描きました。

 

そう、ここはまさにセザンヌが”画家”としての第一歩を踏み出した場所なのです。

 

今回のセザンヌ特別展では、この館で描かれたセザンヌ初期の作品、「四季:春・夏・秋・冬-

Les Quatre Saisons: Le Printemps, L'Été, L'Automne, L'Hiver」が公開されるとのこと。

 

この作品は現在、パリ市プティ・パレ美術館(Petit Palais)が所有しています。

 

残念ながら父の死から13年、母の死から2年経った1899年に、この邸宅は家族によって売却。

セザンヌが1906年に亡くなった後、1912年以降に壁画の絵はパーツごとに切り離されたため、

現在では邸宅の壁画は残っていません。でも、セザンヌがこの館で過ごした過去がクラシック音楽

のBGMとともに映し出される約15分間のフィルムを通して、当時のセザンヌの壁画とあわせて

再現されます。

 IMG_5563Jas de Bouffan salon.jpg

サロンの壁に映し出された セザンヌの絵画。

左から「春」、「夏」、「”レヴェヌマン”紙を読むルイ=オーギュスト・セザンヌ(画家の父)」、「冬」、「秋」。

 

 

画家を志して1861年にパリへ出たセザンヌですが、サロンに挑戦し続けるも落選続き。 

 

挫折や失望をあじわう度にパリからプロヴァンスへ戻り、プロヴァンスの太陽や庭に植えられた

生命力あふれる木々といった自然を描くことで、徐々に作品が認められないことへの苦悩から

解き放たれたセザンヌは、1899年にこの邸宅が売却されるまで、「ジャ・ド・ブッファン」の庭に

イーゼルをたて、邸宅や農場、木立、マロニエの並木、池などの油絵36枚と水彩画17枚を

描いたのです。

 IMG_5569Jas de Bouffan jardin.jpg

裏から見た邸宅。

IMG_5567Jas de Bouffan jardin.jpg

庭の池のそばで遊ぶアヒル。

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池もセザンヌが描いた作品のモチーフに。

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館の裏に広がる広大な庭。

 

これから新緑に季節になると、青々と茂ったマロニエの葉っぱが庭を一面に覆うのでしょう。

 

 

ゼザンヌが20歳から60歳まで、40年にもわたって描き続けたジャ・ド・ブッファン。

 

セザンヌが亡くなって100年にあたる2006年に一般公開が始まったこの館は、

ガイド付き見学で入ることができます。

 

予約、お問い合わせはエクス・アン・プロヴァンス観光局、こちらからどうぞ。

 

プロヴァンスに春の訪れを告げるミモザを、エクス市内で発見!

IMG_5590Mimosa.jpg

 

 

次回は「ビベミュスの石切り場 Les Carrières de Bibémus」とレスタック(L'Estaque)をご紹介します。

 

★ジャ・ド・ブッファン(Le Jas de Bouffan)についてはこちら (日本語)

★プロヴァンスのセザンヌ(Cézanne en Provence)についてはこちら (英語)

★エクス・アン・プロヴァンスについてはこちら (日本語)

★ 「セザンヌ、パリとプロヴァンス展(Cézanne Paris-Provence)」についてはこちら (日本語)

 

 

投稿者:tamisan

ナントへの旅 Le voyage à Nantes (2)

 

ナントは、ロワール川の河口に位置する港町。

その立地から、昔から造船業や漁業が盛んでナントの重要産業となっていました。

 

ところが1980年代から徐々にこうした産業が衰退していくにつれ、ナントの町も

以前の活気を失ってしまいました。

IMG_4778Les Machines de l'Ile enseigne.jpgそこで、「文化でナントの町を元気付けよう!」と町全体が「文化で町おこし」

へと投資&様々なプロジェクトを実現していったのです。

 

1995年:「ラ・フォル・ジュルネLa Folle Journée」 クラシック音楽の祭典が開始。

1999年:「Lieu Unique リュ・ユニーク」建設。

      「LU-リュ」のビスケット工場跡に複合文化施設誕生。

2007年:「Les Machines de l'Ile レ・マシーン・ド・リル」オープン。

       機械仕掛けの象やそのアトリエが誕生、レ・マシーン・ド・リルとは”島の機械たち”の意味。

2007年~「Estuaire Nantes<>St Nazaire エスチュエール ナント<>サン ナゼール」

       ナントからサン ナゼールまでの約60kmのロワール河口地帯に、現代アートのオブジェを

       屋外、ロワール川沿いに展示。現在はこの河口(エスチュエール)地帯17ヶ所で22の

       オブジェを見ることができ、2012年夏には全部で29のオブジェがさらに並べられる予定。

 

 

ロワール川に浮かぶナント島(Ile de Nantes)は、もともと造船所工場や事務所があった

ところですが、10年前にナント市による”ロワール川中洲地区の再開発プロジェクト”によって

こうした文化施設が誕生、また現在でもさらに別の施設が建設中です。

こちらがその看板。

IMG_4814Ile de nantes enseigne.jpg

 

それでは最初に、今ではナントのシンボルとなった”動く象”がある「レ・マシーン・ド・リル」。

ちなみに訪れたときは2月初めでちょうど閉まっていたのですが、2012年2月11日からは

営業しています。

 

IMG_4789La machine de l'ile.jpg

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というわけで、動く象さんはアトリエでヴァカンス中でした。

 IMG_4796La machine de l'ile elephant.jpg

しかしあらためて近くで見ると、ほんとうに大きい!

 IMG_4797La machine de l'ile elephant.jpg

IMG_4799La machine de l'Ile elephant.jpg

この象さんは高さ12m、幅8m、重さ50tで、後ろにあるのが象さんを動かしている機械。

大きなアトリエからこの巨大な象さんがひとたび外に出て、最大49人を乗せて島を歩く

光景は、実に見ごたえがあることでしょう。

 IMG_4798La machine de l'ile elephant.jpg

本当によくできています!!

IMG_4801La Fabrique.jpgこちらはアトリエ横にある音楽施設、「ラ・ファブリックLa Fabrique」。

 IMG_4811Le carrousel des mondes.jpg

現在工事中ですが、今年の夏には「海のメリーゴーランド Carrousel des Mondes Marins」

という新たなアトラクションが完成予定。

 

その少し先には、造船業で栄えたナントの町を思い起こさせる二つの巨大なクレーン。

 IMG_4813Grue Titane.jpg

 IMG_4820Hangar a banane.jpg

 

「エスチュエール ナント<>サン ラぜール」というイベントの一環として、この巨大な

二つのクレーンの間に設置された18のリング、「Les Anneaux レ・ザノー」。

 IMG_4819Les anneaux.jpg

IMG_4818Les anneaux.jpg

昼はこんな感じですが夜になると・・・

IMG_4924Les anneaux illumination.jpg IMG_4918Les anneaux illumination.jpg

美しいイルミネーション・オブジェと変化!!

 

ナント島にはこの「エスチュエール」関連のオブジェがいくつかあります。

 IMG_4824De temps en temps.jpg

こちらは、4時間後の天気を知らせてくれる「ときどき De temps en temps」。

昼でも明かりがついているのですが、あまり目立たないものの。。。

 IMG_4914Estuaire de temps en temps illumination.jpg

夜になるとはっきり天気がわかりますね。ちなみにこちらは晴れ。

 

IMG_4779L'absence.jpg

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こちらは「不在ーラブサンス L'absence」。

冬の間は閉まっていますが、暖かくなると中がカフェ・バーを営業したり、

カクテルやレセプションなどでスペースをレンタル使用することもできるそう。

 IMG_4786The Zebra Crossing.jpg

そしてこちらは「ゼブラ・クロッシング The zebra crossing」

たしかにシマウマを想像させるような外観ですね。。。。

 

 IMG_4783Velo enseigne.jpg

 ロワール川にそって整備された自転車

専用通路には、一定の距離でこうした

看板がたっています。

 

冬の凍るような寒さも

なんのその!

 

 

 

IMG_4782Velo.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタンドに残っているレンタル自転車の台数は結構少なくて、天気がいい日は

気温に関係なく自転車を利用するナント市民が多いことがわかります。

 

ナントは、フランス人が「住んでみたい街」のアンケートで常に上位を占める都市

ということは聞いていましたが、街がコンパクトで市民の生活に文化や芸術が

うまく調和し、どうしてナントがフランス人に人気のある街なのか、という理由が

今回の滞在で分かったような気がしました。

 

IMG_4934Le voyage a nantes brochure.jpg 

今年夏には、「ヴォワヤージュ・ア・ナント Voyage à Nantes(ナントへの旅)」 という

イベントの一環で、アート作品野外展示や特別展といった催し物が行われる予定だとか。

 

「文化」や「アート」によってさらに飛躍するナントへ、ぜひどうぞ!

 

 

 

★「レ・マシーン・ド・リルLes Machines de l'Ile」の公式サイトはこちら (英語)

★「エスチュエール ナント<>サン ナゼール」についてはこちら (仏語) 

★「ヴォワヤージュ・ア・ナントVoyage à Nantes(ナントへの旅)」については:

英語はこちら 

日本語はこちら 

 

 

投稿者:tamisan

ナントへの旅 Le voyage à Nantes (1)

 

2012年2月1~5日に行われたクラシック音楽の祭典、「ラ・フォル・ジュルネ

La Folle Journée」に続き、ナントの見どころを2回にわたって紹介しましょう。 

 IMG_4777Loire.jpg

ナントはロワール川が大西洋に注ぎ込む河口に開けた町で、16世紀までは

ブルターニュ公国の中心地として、その後18世紀にかけてはフランスを

代表する港町となり、アメリカ・アフリカとヨーロッパを結ぶ三角貿易によって

非常に栄えました。

 

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こちらはナントのシンボル、ブルターニュ大公城(Château des Ducs de Bretagne)。 

IMG_4868Chateau des ducs de Bretagne.jpg16世紀にブルターニュ公国がフランスに統合されて以降、歴代の国王がこのお城に

住んだ、由緒ある場所です。

 IMG_5016Chateau le cour Grand logis.jpg

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中庭には無料で入ることができ、この飾りの下はなんと井戸!

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 IMG_5020Chateau le cour petit gouvernement.jpg

 

 

 

 

 

 

 

また中庭にあるこちらの建物は、「小政府

Petit Gouvernement」と呼ばれ、

1958年4月13日、アンリ4世がナントに到着した後

4月30日にカトリックとプロテスタントの対立を終了させた、かの有名な「ナントの勅令」が出されたところ。

(アンリ4世Henri IV についてはこちらをご覧ください)

 

IMG_5014Chateau musee d'histoire de Nantes.jpg

 

さらに中庭には、ナントとその周辺

の歴史を紹介するナント歴史博物館

(Musée d'histoire de Nantes)

が2007年オープン。

1,000点近い展示物やビデオを

通じて、ナントの町を多角的に紹介

していておススメです!

 

 

 

 

さて、こちらはサン・ピエール・サン・ポール大聖堂(Cathédrale St Pierre St Paul)。

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IMG_4898Cathedrale St Pierre St Paul.jpg 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブルターニュ大公城のすぐ近く。

中にはブルターニュ公国最後の大公、フランソワ2世(François II)のお墓があります。

 IMG_4903Tombeau de Francois II.jpg

このフランソワ2世のお墓の近くには、ある展示が。

 IMG_4905Cathedrale en feu.jpg

IMG_4904Cathedrale en feu.jpg

 

 

 

 

 

この大聖堂は今からちょうど40年前の

1972年1月28日、火事により聖堂の一部

が被害を受け、塔やステンドグラスを造り直

したことを示す展示が飾ってありました。

 

 

 

 

ナントの市民に愛されている「パッサージュ・ポムレーPassage Pommeraye)」。

 IMG_4845Passage Pommeraye.jpg

IMG_4842Passage Pommeraye.jpg

 

 

1843年に建てられた3層からなる

ショッピング・アーケードは、

”フランスで一番美しいパッサージュ”

と言われているほど。

入り口にも

「パッサージュ・ポムレを訪れてください」

の表示が。

 

 

 

IMG_4850Passage Pommeraye.jpg 

 

 

 

階段は木製で、一段一段踏みしめる度

に奏でられるその響きに感動。

 

円柱や彫像の飾りと、ガラス張り

の天井で自然の光に照らされる

パッサージュは、本当に美しい

の一言です。

 

 

 

 

 

 

 

 

ところでこちらのマーク「LU」のビスケットを、フランスのスーパーでご覧になった方も

多いのではないでしょうか?

 IMG_5112Biscuit LU.jpg

 

この「LU-リュ」はフランスではとても有名なビスケットメーカーで、19世紀半ば、

ナントに住んでいた夫婦、だんなさんのルフェーブル(Lefèvre)さんと奥さんの

ユティル(Utile)さんが家内工業として初め、それを息子のルイ・ルフェーヴル・ユティル

(Louis Lefèvre-Utile)さんが拡大、19世紀初めには1万人もの従業員を抱えるナント

を代表するビスケット工場となったそうです。

 IMG_4875Lu biscuit enseigne.jpg

そう、この「LU-リュ」は、ルフェーヴル(Lefèvre)さんとユティル(Utile)さん

二人の頭文字をとって命名したものだそう。

 IMG_4873le lieu unique.jpg

工場はナントの郊外へ移転しましたが、その工場跡地にできたカルチャー・スペース

が「リュ・ユニック Lieu Unique」。下はその塔(Tour de Lieu Unique)。

IMG_4872Tour LU.jpg

「LUーリュ」と「Lieuーリュ(日本語で”場所”の意味)」をかけてあるのも面白いですね。

 

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中はご覧のようにカフェ・バー、レストランや展覧会、コンサート、アトリエ

となっており、「ラ・フォル。ジュルネ」も一部、ここで行われました。

 

なお、先ほど紹介したナントの歴史博物館(Musée d'histoire de Nantes)

では、この「LU」にちなんだ面白い展示物もありましたよ!

 

 IMG_5075Chateau musee de l'histoire de Nantes LU.jpg

こちらは、19世紀末から20世紀初めにかけて「LU」の灯台が

ナントの港を照らしていた縮小版のレプリカ。

IMG_5077Chateau musee de l'histoire de Nantes LU tableau.jpgで、その様子が描かれています。

 

さらに、パリ万博の「LU」のスタンドに展示したデコレーション。

IMG_5084Chateau Musee de l'histoire de Nantes Lu exposition universelle Paris.jpg

 

ナントは港町であったことは最初に書きましたが、砂糖、チョコレート、バニラ、ココナッツなど

を輸入し、ナント内陸で生産する卵、牛乳、小麦粉、バター、フルーツなどによって、ビスケット

の原材料の入手が容易だったことも、ナントでこの「LU」のビスケット工場が繁栄した

ことと深い関係がありますよね。

 

なお、中世のイタリア絵画から現代までの作品を紹介するナント美術館

(Musée des Beaux Arts)は、改修工事のため2013年秋まで閉館中。

その間は近くのオラトリオ礼拝堂(Chapelle de l'Oratoire)で

期間により特別展が開かれています。

 

ナントは、フランス人にとって「最も住みたい街」上位に何度も選ばれていますが、

今回の滞在でその理由が少し分かったような気がしました。

 

次回は、ナント島(Ile de Nantes)について紹介します。

 

 

★ナントに関する情報はこちら (日本語)

★ナント観光局の公式サイトはこちら (英語・仏語)

★ブルターニュ大公城・ナント歴史博物館についてはこちら (英語)

★リュ・ユニーク(Lieu Unique)についてはこちら (仏語)

★ナント美術館(Musée des Beaux Arts)についてはこちら (仏語)

 

投稿者:tamisan

パリのカーニバル Carnaval de Paris

 

12月のクリスマス、1月のソルドに引き続き、2月の大きなイベントはなんといってもカーニバル!

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カーニバル(フランス語読みではカーナバルCarnaval)は、春を告げる復活祭Pâquesを控え、

その直前の数日間を仮装や山車などのパレードで祝うお祭りで、”謝肉祭”とも言われます。

 

フランスでカーニバルといえば、ニースのカーニバルを真っ先に思い浮かべる方も

多いでしょう。でも、実はパリでもカーニバルが行われているのをご存知ですか?

 IMG_5227metrolopitain gambetta.jpg

1998年から数えて今年で15回目のパリのカーニバル(Carnaval de Paris)。

今年は2月19日(日)に、青空のもと行われました。

 

実は13世紀にはすでにカーニバルの記録が残っているそうですが、その後は

お祭り自体の形態が変わったり長い中断があったりして、1952年を最後に

パリでのカーニバルはずっと行われてきませんでした。

 

そして再開したのが1998年。

毎年テーマがあり、今年のテーマは「異国から来た人々ーVenus d'ailleurs」。

 

パリ東部、偉大なピアニスト・作曲家ショパンのお墓があるペール・ラシェーズ墓地

(Chimetière du Père LACHAISE)のすぐ近く、20区のガンベッタ広場

(Place Gambetta)から14:00出発・・・の予定が、20分遅れで出発。

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バス停にも、カーニバルのため運行が時間制限される旨の張り紙が。

 

メトロ3番線のガンベッタ(Gambetta)駅では、予行演習をしている参加グループの姿も。

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そしてラクダさんもカメラポーズ!なぜかその横にいるマダムも、つられてポーズ(のつもり?!)。

 IMG_5229 rakuda.jpg

 

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見物の親子、お母さんと二人の娘さんも

思いっきりお祭りモードに。

 

 

 

 

 

 

さて、警察(POLICE)車両の先導で、ようやくパレードがスタートしました!

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パリのカーニバル(Carnaval de Paris)のデッサンがかわいいですね。

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よく見るとパリの地図の真ん中にセーヌ川が流れ、その上にエッフェル塔や踊っている参加者たちが

描かれているデザインになっています。

 

 IMG_5236bolivia.jpg

さて、まずは南米ボリビア(Bolivie)の民族衣装に身をまとった皆さんの踊りから。

 IMG_5237bolivia.jpg

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男の人たちも力強い踊りを披露。

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次はブラジル。今、リオのカーニバルで現地は盛り上がっていますね。

 

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次に登場したのは一面シマウマ模様軍団。

IMG_5264zebre.jpg 

続いてフランスの海外領土、レユニオン(Ile de Réunion)。

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何ですかっ、この大きなボールは!?

 IMG_5278boule.jpg

と思ったら、またまたボリビアのパレード。

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今度はお面が少し違っています。

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そしてつけまつげがセクシーなしろくまさんも。

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力強いリズムを奏でるドラム軍団。

 

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なんとスターウオーズの戦闘員まで!!

 IMG_5292star wards sentouin.jpg

極めつけは、この4月に行われるフランス大統領選挙で熱い戦いが始まったばかりの

社会党(PS)のオランド(HOLLANDE)候補(緑色のめがねをかけた人形)と先日、

出馬表明したばかりの国民運動連合(UMP)サルコジ(SARKOZY)現大統領

(右側ピンク色の人形)かつ大統領候補。

 IMG_5298Holland Sarko.jpg

これには、見物人も結構うけていました・・・

 

毎年多くの参加者やグループが、工夫を凝らした衣装や山車、飾り、そして

マリオネット・人形や踊りでパリの街をパレードする、パリのカーニバル。

 

20区のガンベッタ広場(Place Gambetta)を出発したあとは、

Boulevard de Ménilmontant(メニルモンタン大通り)

Boulevard de Belleville(ベルヴィル大通り)

Place de la République(レピュブリック広場)

Rue du Temple(トンプル通り)

Rue du Renard(ルナール通り)

Place Baudoyer(ボードワイエ広場、パリ市庁舎Hôtel de Villeのすぐ近く)

に18時頃到着。20区→11区→3区→4区とパリの街をパレードが行進します。

 

また同時に参加団体のコンクールも行われ、奇抜で(?!)個性的な山車や

衣装、飾り、踊りを披露して優勝したグループには、来年2013年のパリの

カーニバルで先頭を行進する栄誉が与えられるとか。

 

 

パリジャン・パリジェンヌと一緒に、パリのカーニバルを是非お楽しみください!

 

 

★フランス各地のカーニバルについてはこちら (日本語)

★パリのカーニバルについてはこちら (仏語)

 

 

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