投稿者:tamisan
文化遺産の日(Journées du Patrimoine) その1
毎年9月の第3土・日曜日に、ヨーロッパ全体で開催される一大イベント、
ヨーロッパ文化遺産の日、ジュルネ・ヨーロペエン・デュ・パトリモワン
(Journées Européennes du Patrimoine)。

フランス観光開発機構、トップページにも
紹介していましたが、パリと周辺のイル・ド・
フランス地方だけでも1,400ヶ所に上る
建造物が一般公開されるということで、
普段立ち入ることのできない大統領府
(エリゼ宮)をはじめ、様々な省庁、各国
大使館、県庁、研究所、また普段は有料
の美術館・博物館がこの週末には無料
開放されるなど、フランス人もこの文化
遺産の日を楽しみにしている人も多く、
毎年大成功をおさめています。
さて、今回私もこのイベントに足を運び
いろいろ見てきた中で、特に印象に残った
ところを2回に分けてご紹介します。
←これは「文化遺産の日」のポスター。
この週末は、パリ市内のいたるところに
この看板とポスターがありました。
デザインがカラフルで、遠くからでも
目立ちやすいようにしてるのかしら?
そのひとつ、「グラン・パレGrand Palais」。
シャンゼリゼ大通りをずっとコンコルド広場へ
向かって歩いていくと、右手に大きなガラス屋根
の壮大な建物が見えてきます。これが、1900年
にパリ万博にあわせて建てられた、ヨーロッパ一の
ガラス屋根をほこるグラン・パレ。
←
ちなみに、グラン・パレとウイストン・チャーチル大通り
(Avenue Wiston Churchill)をはさんで立つプチ・パレ
(Petit Palais)も1900年のパリ万博のために建てられました→。
現在ではパリ市が管理する美術館となっており、常設展は
入場無料となっています。
さて、グラン・パレに話を戻しますと、現在は特別展の会場として使用され、
それ以外は入場できないのですが、今年の文化遺産の日では、6年ぶりに
グラン・パレも一般開放となったそうです。
ガラス屋根は、さすがヨーロッパ一を誇る威厳と貫禄があります!

さらに今回、3月の東日本大震災で被災地、特に福島ーFUKUSHIMAに
応援メッセージを届けよう、ということで、特別イベントが行われていました。
その名も「DYNAMO-FUKUSHIMA」。
←こちらは会場で配っていたイベントの情報誌。
「あなたの力を日本のために貸してください」
と書いてあります。
このイベントは、世界にアートを通じてエネルギーを配給することを主に活動を
行っている「ウエスト・ルミエールOuest Lumière」社を主宰し、アーチスト、
また研究者でもあるというフランス人、ヤン・トマ(Yanne TOMA)氏が、会場内
に3ヶ所、光を放つ巨大なボールに発電機(Dynamo-ディナモ)をつなげた
自転車を100台設置し、訪れた人が自由にその自転車をこぐことで生み出される
照明を、原発事故に見舞われた福島への応援メッセージとして届ける、というものだ
そうです。
東日本大震災から半年が過ぎ、
9月11日にはフランスでも現在
の福島の様子を現地の特派員
からのリポートとしてニュース
で放送していました。

右の自転車がおいて
あり、誰でもあいてる
自転車に乗ってこぐこと
ができます。
自転車をこぐと、そのエネルギーが線を伝わって
上の照明につながり、明かりがつきます。
力強くこげばこぐほど、明るさが増します。

また会場の一角には、和太鼓が2つおいてあり、
その前には「繋」という漢字とローマ字が書かれて
ありました。
文化遺産の日に、こうしてフランスから遠い日本・被災地に思いをはせ、
歴史的建造物から日本へメッセージを送ってくれているフランス人に、
感謝の意を強く感じた1日となりました。
★グラン・パレ、プチ・パレの日本語情報はこちら
★グラン・パレの公式サイトはこちら (英語・仏語)
★プチ・パレの公式サイトはこちら (仏語)
September 20, 2011 1:25 AM カテゴリー:現地イベント




