投稿者:Shinobu

ノルマンディー印象派フェスティバル、開催!

日本は今年印象派イヤーとでもいいましょうか、印象派の展覧会が多く開催されていますね。ちょうど日本が梅雨に入った先週、印象派ゆかりの地、ノルマンディーへ行ってまいりました!ご存知のとおり、今年6月~9月までノルマンディー地方では「ノルマンディー、印象派フェスティバル」を開催中です。展覧会、コンサート、草上ピクニックなどなど楽しいイベントが盛りだくさんです。今回訪れた各町の美術館で、この印象派フェスティバルのために企画された展覧会をたくさん見てきましたのでシリーズでご紹介していきます。

 まずは、なんと言ってもルーアン美術館で開催の「ノルマンディー印象派フェスティバル」のイベントの核になる特別展、「印象派の町:ルーアンのモネ、ピサロ、ゴーギャン展」

モネ、ピサロ、ゴーギャンなど印象派を代表とする画家をはじめ、ルーアン派やポスト印象派の画家が描いたルーアンの絵を集めた展覧会です。みどころは、モネの代表作、連作「ルーアン大聖堂」の間です。モネが日の光の移り変わりを追いながら大聖堂を描いた11点が世界の美術館から集められました。厳密にいえばこのうちの2点連作の中の扱いではないそうですが、同じように大聖堂のファサードを描いています。これだけ一気に並ぶと圧巻です。特別展会場は撮影禁止なので残念ながら写真はありませんが・・・連作のうち1点はルーアン美術館所蔵で、この絵の貸出は一切しないそうですので、この特別展が終わっても引き続きここでご覧になれます。

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ルーアン美術館所蔵の「ルーアン大聖堂」

© MBA - l’office de Tourisme de la Communauté de Rouen –vallée de Seine -Normandie

 

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 モネは大聖堂の正面にアトリエを借り連作を描きあげまし

 た。

 現在は、ルーアン観光局の2階の広間になっています。

 ここからモネも大聖堂を眺めていたのですねぇ。

©ATOUT FRANCE JAPON

 

 

 

次にご紹介するのはジベルニー印象派美術館です。

こちらでは、4月から10月の間2つの特別展を開催します。今回は4月1日~7月18日まで開催の「セーヌ河岸の印象派」を見てきました。セーヌの川沿いが描かれた60点の絵を通してブーダンからマティスまで、印象派からポスト印象派にかけての歴史をたどるというコンセプトです。モネのセーヌ河畔で働く人々を描いた石炭降ろし(オルセー美術館所蔵)の上部に大きく橋が描かれている構図は当時の西洋式絵画には珍しいもので、日本の浮世絵の構図をモネがまねて描いたそうです。モネは浮世絵のコレクターでも知られてますからね。こんなふうに偉大な画家に日本が影響を与えていたことを実感すると誇らしく思いますね。今回の展覧会のポスターではカイユボットの作品が使われていますが、彼は印象派の画家でありましたが、資産家で、モネ、ルノワール、ピサロ、ドガなどの絵を買い、彼らの経済的助けになったそうです。それらの作品のほとんどがオルセー美術館に寄贈され現在に至るそうです。ジベルニー美術館内にカフェテリアがあり、ランチやお茶も楽しむことができます。

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 美術館前にはふじ棚があり、5月の中旬は美しい白のふじの花がたくさん咲きます。この美術館はもとはアメリカン美術館でしたが、昨年新たに印象派絵画の特別企画展を開催するジベルニー印象派美術館として生まれ変わりました。モネの家と同じ通りに面していて徒歩5分のところにあります。

©ATOUT FRANCE JAPON

 

 

ルーアンについてはこちら

ジベルニーについてはこちら

●ノルマンディー印象派フェスティバルの詳細はこちらの日本語サイトで:

www.franceguide.com/jp-normandie-inshoha

 

次回につづく

投稿者:矢田部まり

Magiques Ceramiques

なんだか訳も分からず忙しくてトホホ・・・な毎日を送っている昨今。ブログの更新も大幅に遅れ、観光機構でいろいろやっているキャンペーンのお知らせもしないまま・・・。あ~あ・・・などためいきをつく日々だったところ、パリに住んでいるフランス人の友人から先週の金曜日にメールが届きました。

 

「親友が日本で展示会をやるから行ってあげて!お友達もたくさん誘って行ってねー。パリからじゃ遠くて行かれないのでお願いします!」

 

ふーん、それでは行ってあげなくては・・・と数年に一度しか訪れることのないおしゃれな青山にさっそく行ってきました。

ceramiques magiques

このふさいだ気分も吹っ飛ぶ可愛い作品が並んでいました。二人のアーティストの作品が展示されていて、どちらの作品も、可愛いい!ちょっとヘタウマ系。可愛いんだけどベタベタした可愛らしさではなくちゃんとおしゃれ、なところがまたとってもフランス的であります。カラフルな作品が多く、クスっと笑えるようなのもあり、いくつか家にあったら毎日楽しい日々が過ごせそう!!

 

友人の友人がリリーさんなのかナタリーさんなのか分からない、というのがマヌケだけど・・・。

ギャラリー&お店もとても可愛かった。
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www.2dimanche.com/

展示会情報 http://www.2dimanche.com/exposition/more/151LiliNa/151LiliNa.html

5月30日までやっているので癒されたい方は是非どうぞ!

 

投稿者:tamisan

北野武さま 仏芸術文化勲章「コマンドゥール」受賞おめでとうございます

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                        ポンピドー・センターからのパリの眺め 

                        Hervé Le Gac@ATOUT FRANCE

 

うれしいニュースが飛び込んできました!

 

コメディアン・映画監督・俳優・画家といったマルチな才能を生かして、日本のみならず、現在では外国にもその名を知られている北野武さんが、3月9日、フランス芸術文化勲章の最高章「コマンドゥール」を授与されました。

 

1980年代の漫才ブームでは、「ビートたけし」の名で一躍有名となり、そこから活動の幅を徐々に広げた北野武さんは、近年では映画監督として様々な作品を手掛け、フランスでも「KITANO」の名前はかなり知られるようなりました。

 

実は北野武さんは、1999年に世界三大映画祭の一つ、「カンヌ映画祭」コンペ部門に、「菊次郎の夏」を出品し、フランス芸術文化勲章「シュヴァリエ」をすでに授与されていらっしゃいます。

このフランス芸術文化勲章は、フランス文化省からフランスの国内外で文化活動に大きな功績を残した人物に授与されるもので、このたび北野武さんは、パリでミッテラン・フランス文化相より直接、勲章を授与されたそうです。

 

この芸術文化勲章は、シュヴァリエ(Chevalier)→オフィシエ(Officier)→コマンドゥール(Commandeur)と階級が分かれ、今回北野武さんが授与されたコマンドゥールは、最高位となります。

 

ところで、なぜ今、北野武さんがパリにいるのか、ですって??

 

もちろん、この授与式に参加されるということも大きな目的であったとは思いますが、3月11日からパリのカルティエ財団現代美術館(Fondation Cartier)と、ポンピドー・センター(Centre Geroges Pompidou)の2か所で、北野武さんの特別展と映画作品などの上映会が開かれるからなのです。

 

これからパリへ観光へいらっしゃる方は、是非、フランスで炸裂する「北野ワールド」を楽しんでみられてはいかがですか?

 

①「Gosse de Peintre, BEAT KITANO TAKESHI  絵描き小僧 ビート北野武 」

場所:パリ・カルティエ財団現代美術館(Fondation Cartier)

期間:2010年3月11日~9月12日

現代アートの斬新な企画展を中心としたこの美術館で開催される、北野武さん初めての展覧会です。「風刺やギャグ・イタズラ・夢などをつめこんだビックリ箱みたいな展覧会」と自身が抱負を語ったそうですが、彼の絵画作品のほか様々なオブジェ・装飾作品、またフランスではあまり知られていない、コメディアンや司会者として活躍する映像紹介も予定されています。

 

②「TAKESHI KITANO, l'iconoclaste  反逆児 北野武」

場所:ポンピドー・センター(Centre Georges Pompidou)

期間:2010年3月11日~6月26日

映画、ドキュメンタリーといった約40作品もの映像を通じて、自身がコメディアン、俳優、また映画監督として活躍した現在に至る軌跡を紹介し、そのうち約半数の作品は未公開のものです。3月11日の上映会初日には、北野武さんの講演会もあります。

 

 

投稿者:Oko

Serge Gainsbourg, vie heroique

先日、私が好きなフランス人アーティストの一人であるセルジュ・ゲンズブールの伝記映画『Serge Gainsbourg, vie heroique』を観てきた。彼の歌を評価するか否か、好みは別にするとして、天才的な人間というのは時々存在するものなのだと思わずにいられなかった。

フランスの漫画家ジョアン・スファールが監督を務めた同作品は、アニメーション映画の手法で演出が手掛けられており、想像以上にコミカルなタッチで作られた世界に入り込むまでには若干時間が掛る。しかしながら、スクリーンの背景にゲンズブールの幼少時から死までの数十年もの時間と、その時代時代の流行が次々と現れ、それに合わせてゲンズブールの数々のレパートリーが流れると、逆にそのコミカルさが少し妖しいゲンズブールの生き写しを蘇らせていることが分かった。

私の周囲には本作品を観たフランス人の友達も多く、誰もが口を揃えて「想像以上に良かった!」と言っていたのは印象的だ。確かに私自身、見終わった時には、まるで生前のゲンズブールを生で見たかのような感覚で映画館を後にすることができた。映画が終わりに近づくに連れ、主演のERIC ELMOSNINOがどんどんゲンズブールと重なって見える、これは観た誰もが口にした意見だ。

監督スファールはバンド・デシネのニューウェーブにおける重要なアーティストの一人として知られる。今回の作品もゲンズブールの伝記映画というよりは、ジョアン・スファールがゲンズブールを題材に作ったフィクションと言った方が良いかもしれない。事実、ゲンズブールの妻でもあったジェーン・バーキンは同作品に対して否定的な意見を述べている。

たとえば幼少期のゲンズブールはとても内気な子供であったと言われており、作品の中で描かれているような「パリの町を我が物顔で闊歩する生意気なガキ」というのは、スファールが作りだしたゲンズブール、もしくはスファールが望んだゲンズブールの子供時代の姿と言ったほうが良いかもしれない。作品の中のゲンズブールはスファールにより豹変したのだろうか。

しかしながらその後の人生で、絵画において並はずれた才能を現し、また歌手としてスターの地位を築いても常に数々の挑戦を続けたゲンズブールの姿がスクリーンに映し出されると、これがフィクションでもノンフィクションでも構わないような気がしたのは正直なところだった。

20世紀後半のフランス音楽界に大きな影響を与え、死後もなおカリスマ的存在で君臨し続けるゲンズブールは、大衆音楽とアンダーグラウンドな世界の間に隔たりをつくることなく、強烈な作風で常にセンセーショナルな作品を生み出した。社会規範にインスピレーションを得て、それをわざと曲げ、言葉を巧みに操り、人々の反響を呼ぶようなメッセージ性ある作品で、良くも悪くも、同時代に生きたアーティストや若者に影響を与えた彼の作品は、今日も尚、どのようなアーティストも超えることができないゲンズブールならではの才能の結晶と言えると思う。

因みに、今作品でジェーン・バーキン役を公演しているLucy Gordonは昨年5月20日に恋人と暮らしていたパリ市内の自宅で首を吊って自殺した。(「ロシアン・ドールズ」や「スパイダーマン3」に出ていた女優と言えばお分かりになる方もいるだろうか。)そのことを事前に知っていて観ただけに、映画の中でLucyが演じる、ゲンズブールを支えるけなげなバーキンになんとなく異常な同情をしてしまった部分があった。

日本で公開される暁には、ゲンズブールファンのみならず、戦後のフランスや、フランスのシャンソンに興味ある方にも是非見て頂きたい作品である。

投稿者:矢田部まり

ジャック・ロジエの「メーヌ・オセアン」

ジャック・ロジエ特集に行きたい、行きたい、と思っていたが行かれず、もうじき終わってしまうのであせって昨日やっと「アデュー・フィリピーヌ」と「メーヌ・オセアン」を見てきました。「アデュー・フィリピーヌ」は始まって3分で「あ、これ、見たことある」・・・。ホント、情けないです。トホホ、なんどこれをやったことか。きっとその昔、アテネ・フランセで見たのでしょう。

そして、2本目が「メーヌ・オセアン」。これ、最初の20分くらいを観光局で版権を買って、うちの事務所でビデオを流したい!! なぜかって、フランスでの国鉄の乗り方をよ~~く説明してくれるからです。ほんと、これからフランス国鉄に乗って旅行をしよう、という計画のある方全員に見ていただきたい~~。

ブラジル人の女の子(女の人、かな)が、パリのモンパルナス駅から特急列車メーヌ・オセアン号に乗るのですが、「コンポステ」するのを知らないで乗ってしまうんですね。そこで検札に来た車掌さんとトラブルになります。「外人だから知らなくて仕方ないよね」なんて全然許してくれないのです。

仕事柄「コンポステ」の説明はよくしますが、日本には無い習慣なので分かりにくいんですね。「コンポステ?何だそれは??」となってしまうのですが、要は、改札の代わりに自分でキップにハサミを入れてくださいね、ということなのです。そのための機械が駅構内のあちこちに立っています。そしてもしそれを忘れるとどうなるか、というのが、この映画を見るとほんとによ~~く分かるのです!ちゃんとキップは買ったのだからいいじゃない、というのはダメなんですねー。映画みたいにホントに罰金を取られます。

それにしても、予告篇を見ただけでストーリーが分かってしまう映画が多い昨今、「メーヌ・オセアン」ほど先の展開が読めない映画を久しぶりに見ました。一体これは、コメディーなのか、不条理劇なのか、ラブロマンスものなのか、ロード・ムービーなのか、ラスト20分はサスペンス映画なのか・・・・。しかも主役は一体誰なの!?

舞台となるイユー島がどこにあるのか気になる人へ↓。確かナントまで電車で行くのではなかったですかね? ポルニックはラスト、船が目指す場所です。でも、本当はノワールムーティエ島に辿り着いたのではないかと想像します。ノワールムーティエから陸地まで続く道路が映っていたような・・・。あそこは満ち潮になると両側海になり、まるで海の上を車が走っているかのように見える場所で、昔、車のコマーシャルの撮影にも使われていました。
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イユー島は結構人気があると観光地です。なので、映画見て本当に行ってみたりしてもいいと思います。ちなみに、「オルエットの方へ」の舞台もイユー島からすぐ近くです。オルエットは、相当細かい地図を見ないと出てこない本当に何もないところ。実際に行かなくてもいいかも・・・。で、「アデュー・フィリピーヌ」はコルシカが舞台ですから、もちろん行くべき!あなたもロジエの映画に負けず、ヴァカンスを満喫しよう!



 

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