投稿者:Mayumidon

OVE 旅するツールドフランス


前回のブログでshinobuが紹介していた南青山のカフェ「オーヴ」OVEへお邪魔しました。イベント「旅するツールドフランス」のオープニングパーティーです。

 

エントランスに足を踏み入れると、エールフランスA380の模型がお出迎え。
そしてフランス全土の地図が広げられた上に、旅行パンフレット、ツール・ド・フランス2010のポスターが並び、一気に旅ごころが掻き立てられます。

 

木目調の落ち着いた店内には20年前にツールを実際に走っていた自転車がさりげなく置かれていたり、美しいレース風景の写真パネルが並べられ、ちょっとしたギャラリーのようになっています。店内にはひまわりの花もありました。ひまわり畑をバックに選手が駆け抜けるシーンは、フランスの夏の風物詩でもあります。

 

 

Entrance_2.jpg Entrance_1.jpg

 

 

RN13_2.jpg乾杯に選ばれたのは le RN13という微発泡の白ワイン。ラベルはツール・ド・フランスを沿道で観戦しながらピクニックを楽しむ人々のモノクロ写真があしわられています。栓もコルクでなく、道具なしで簡単に開け閉めできるピクニック仕様。確かにラベルには「ヴァン・ド・ピクニック」と真面目に書いてあります。「ヴァン・ド・ターブル(テーブルワイン)」みたいでおもしろい。「カンパーイ」とグラスを掲げながら、ウィンクしたくなるようなウィットに富んだワインですね。

 

 続いてフランス各地のチーズもふるまって頂きました。これもツールドフランスらしく、お皿の上に各地のチーズが時計周りに一周しています。エポワスからオッソー・イラティ、珍しいバチーズでフランス一周.jpgスク産ミモレット…。先日のトゥルマレ峠では、選手の通過中に山羊の群れ(こちらもプロトン?)が横切るハプニングがありました一歩間違えば落車の危険につながったものの、大自然の山中にコースを設定したのがよく解る、また山羊のチーズが美味しいピレネーならではの微笑ましいハプニングでした。

 

 

 さて、OVEを運営する株式会社シマノの神保さんによれば、日本では自転車は生活に密着した移動手段か、本格的なスポーツとして利用されているけれど、両者の開きは大きく、その中間がなかなかないとのことでした。自転車を手段にして、暮らしに彩りを添えることができたら、と仰っる神保さんの話にブンブンとうなずく私。


そうですよね、レジャーの手段として自転車がもっと積極的に利用されればよいのにと思います。そもそも、普段から通勤通学や買物、子供の送り迎えで自転車に乗る機会が多い日本の方なら、フランスの自転車観光とも親和性は高いはず。

せっかく自転車に乗れるという素晴らしい”スキル”があるなら、旅先でも気軽に自転車に乗ってほしいと思います。

それこそフランスには素敵なサイクリングロードとレンタサイクル業者がたくさん揃っていますから。もともとフランスのサイクリングロードの利用者は外国人旅行者の利用が多いので、言葉の面での苦労はさほどありません。

 

 

 

などなど、ゲストの皆さんと熱く、楽しく語らっていた頃、カフェが主催する自転車散策ツアー(こちらでは「散走」サンソウと呼んでおられます)に参加していたお客さんが店内へ戻って来られました。夏の宵に都内をサイクリングなんて、粋な暑気払いだな~と感心しつつ、今度は私もあちらのグループに混ぜていただこうと思ったのでした。

 

カフェは今週末、「旅するツールドフランス」で盛り上がっています。自転車を横糸にして、新たなディスカバー・フランスを提案するなんて素敵ですね。神保さん、OVEマネージャーの吉村さん、今宵はお招きありがとうございました。

  

 

投稿者:Mayumidon

ボーヌの丘でサイクリング

BONJOUR, すっかり御無沙汰してしまいましたmayumidonです。
今私がおりますのは.... 一面のブドウ畑!

 

ブドウ畑.jpg

見上げる先はなだらかな丘を覆う緑の畝。細かく石垣で区切られた畑が、足元の平野から向こうの丘の斜面へとパッチワーク状につながっていきます。
景観の美しさに、思わず漕いでいた自転車のペダルを止めて見入ってしまいました。まるで自分が「こんなに近い、日本とフランス。」キャンペーンの広告ポスターの中に入り込んだよう。

そして、細かく区切られた畑「クリマ」といえば、ワインの知識が少しでもある方はピンとくることでしょう。そう、ここはブルゴーニュ、厳密に言えばコート・ド・ボーヌのブドウ畑です。丘を登るとさっき出発したばかりのボーヌの街がブドウ畑の向こうにちらりと覗き、街のすぐそばまでブドウ畑が迫っていることを実感します。

 

さてさて、こんな絶景の中にいられるのは自転車のおかげ、農道をお借りして作られたサイクリングロードのおかげなのです。途中でブドウ栽培者の方々に手を振り、挨拶をすると、向こうもニコニコしながら応えてくれます。なんとも朗らかです。

気候に恵まれブドウもすくすく成長中。これが世界に誇るブルゴーニュワインとなる精鋭部隊なのですね。

さて、多少のアップダウンを繰り返しながら通り過ぎる村々は…

ムルソー.jpg
そして...

ピュリニ・モンラシェ.jpg
ピュリニ・モンラシェ村に着いた時、一軒のドメーヌ「ジャン・シャルトロン」にお邪魔しました。サイクリングで火照った体を石蔵でクールダウン。ああ、助かった…。
一息ついてさっそく試飲開始です。こちらは白を醸す名手ということで4種の白ワインを続けて試飲させて頂きました。
Rully, Saint-Aubin,Chassagne-Montrachet, Puligny Montrachet...  グラスの中に注がれた端正なワインと向き合いながら、しばし幸せな時を過ごしました。

ちなみに、ブルゴーニュのワインセラーで“De vignes en caves”のステッカーを見つけたら、そこは観光客ウェルカムの証です。
当主のジャン・ミッシェルさんも、にこにこ顔で出迎えてくださいました。お名刺がワインラベルと同じデザインでとても素敵。
もう少し繊細な舌の持ち主になって、もう一度戻ってきたいなぁ。

 

ジャン・シャルトロン.jpgDe vignes en caves.jpg

 

試飲の後はお待ちかねのお昼ごはんですが、天気も良いのでピクニックです!
そう、コート・ド・ボーヌはワイン畑の中をサイクリングできるばかりでなく、ピクニックに最適な木陰も所々に存在します。 ジャンボン・ペルシエ(パセリ入りハムのゼリー寄せ)、パテ・アン・クルート(パテのパイ包み)などブルゴーニュ名物を、もちろんワインと共に頂きます。


あ~幸せ。風が心地よく吹いて気持ちも良くなり、できれば昼寝でもして夕暮れを待とうか。そんなことを同行の誰もが思っていたはず。タクシーでも呼んじゃう?と禁じ手まで考えだす人も。

しかし午後にセッティングされたボーヌの見学のため、一行はまた俄然とペダルを漕ぎだしました。 先程まで心地よく頬をなでていた風がこんなに憎たらしく感じるとは!  さっきまで「絶景、きゃっほ~」と騒いでいた坂が険しい壁に豹変するとは!
誰がプロトンから抜け出しアタックをかけるのか。。そんなジョークを交わしながら、なんとか重い体を引き上げます。

 

それでも坂を登り切ればまた新しい景色。
軽い達成感を味わいながら緑の畝を見下ろすと、まだまだ自転車に乗り続けていたいなと思ったのでした。

次はブルゴーニュ運河のほとりからレポートします。

 

◆ コード・ド・ボーヌのサイクリングコース
   La Voie des Vignes

◆ 今回利用したサイクリングツアー会社
    Promenades en France
   ワイン観光を多く手がける。
   今年からコート・ド・ボーヌの1日ツアーを開始(セルフガイドツアー)。

◆ お邪魔したワインセラー
  Domaine Jean CHARTRON

◆ ボーヌ観光局
  Office de tourisme de Beaune

 

◆ ワイン観光についてはこちら

投稿者:Shinobu

ノルマンディー印象派フェスティバル、開催!

日本は今年印象派イヤーとでもいいましょうか、印象派の展覧会が多く開催されていますね。ちょうど日本が梅雨に入った先週、印象派ゆかりの地、ノルマンディーへ行ってまいりました!ご存知のとおり、今年6月~9月までノルマンディー地方では「ノルマンディー、印象派フェスティバル」を開催中です。展覧会、コンサート、草上ピクニックなどなど楽しいイベントが盛りだくさんです。今回訪れた各町の美術館で、この印象派フェスティバルのために企画された展覧会をたくさん見てきましたのでシリーズでご紹介していきます。

 まずは、なんと言ってもルーアン美術館で開催の「ノルマンディー印象派フェスティバル」のイベントの核になる特別展、「印象派の町:ルーアンのモネ、ピサロ、ゴーギャン展」

モネ、ピサロ、ゴーギャンなど印象派を代表とする画家をはじめ、ルーアン派やポスト印象派の画家が描いたルーアンの絵を集めた展覧会です。みどころは、モネの代表作、連作「ルーアン大聖堂」の間です。モネが日の光の移り変わりを追いながら大聖堂を描いた11点が世界の美術館から集められました。厳密にいえばこのうちの2点連作の中の扱いではないそうですが、同じように大聖堂のファサードを描いています。これだけ一気に並ぶと圧巻です。特別展会場は撮影禁止なので残念ながら写真はありませんが・・・連作のうち1点はルーアン美術館所蔵で、この絵の貸出は一切しないそうですので、この特別展が終わっても引き続きここでご覧になれます。

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ルーアン美術館所蔵の「ルーアン大聖堂」

© MBA - l’office de Tourisme de la Communauté de Rouen –vallée de Seine -Normandie

 

OT Rouen.JPG

 

 

 

 

 

 

 モネは大聖堂の正面にアトリエを借り連作を描きあげまし

 た。

 現在は、ルーアン観光局の2階の広間になっています。

 ここからモネも大聖堂を眺めていたのですねぇ。

©ATOUT FRANCE JAPON

 

 

 

次にご紹介するのはジベルニー印象派美術館です。

こちらでは、4月から10月の間2つの特別展を開催します。今回は4月1日~7月18日まで開催の「セーヌ河岸の印象派」を見てきました。セーヌの川沿いが描かれた60点の絵を通してブーダンからマティスまで、印象派からポスト印象派にかけての歴史をたどるというコンセプトです。モネのセーヌ河畔で働く人々を描いた石炭降ろし(オルセー美術館所蔵)の上部に大きく橋が描かれている構図は当時の西洋式絵画には珍しいもので、日本の浮世絵の構図をモネがまねて描いたそうです。モネは浮世絵のコレクターでも知られてますからね。こんなふうに偉大な画家に日本が影響を与えていたことを実感すると誇らしく思いますね。今回の展覧会のポスターではカイユボットの作品が使われていますが、彼は印象派の画家でありましたが、資産家で、モネ、ルノワール、ピサロ、ドガなどの絵を買い、彼らの経済的助けになったそうです。それらの作品のほとんどがオルセー美術館に寄贈され現在に至るそうです。ジベルニー美術館内にカフェテリアがあり、ランチやお茶も楽しむことができます。

 CIMG0894.JPG

 

 美術館前にはふじ棚があり、5月の中旬は美しい白のふじの花がたくさん咲きます。この美術館はもとはアメリカン美術館でしたが、昨年新たに印象派絵画の特別企画展を開催するジベルニー印象派美術館として生まれ変わりました。モネの家と同じ通りに面していて徒歩5分のところにあります。

©ATOUT FRANCE JAPON

 

 

ルーアンについてはこちら

ジベルニーについてはこちら

●ノルマンディー印象派フェスティバルの詳細はこちらの日本語サイトで:

www.franceguide.com/jp-normandie-inshoha

 

次回につづく

投稿者:Mayumidon

旅へのいざない

あけましておめでとうございます。
新年のすがすがしい一日、今年はどんな場所へ旅に出ようかと思うと希望が膨らみます。

お正月はあちこちのテレビで世界の絶景が放映されるので、旅ごころをくすぐられっぱなしの方も多いことでしょう。テレビだけでなく、美しいグラビア誌、映画、小説、音楽など、旅のきっかけとなる要素は無数にあるわけですが、実際、世間の人はどんなことがきっかけで旅立ちを決意するんでしょうか。皆さんにとって「旅への誘い」とは何なのでしょう。


自分の昨年の夏休みを振りかえると、次の2本の映画に大きく影響されたのは間違いありません。
・ 『サン・ジャックへの道
・ 『レ・ブロンゼ ~日焼けした連中

コリーヌ・セロー監督の『サン・ジャックへの道』(2005年)は、ひょんなことから素姓の異なる者どうしが一緒になって、サンチアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を歩くことから生まれるコメディタッチのヒューマンドラマ。 
もう一方の『レ・ブロンゼ』はパトリス・ルコントの初期の監督作品(1978年)で、クラブメッドのバカンス村に集まった男女が繰り広げる一夏のハチャメチャ恋愛劇。フランスでは国民的おバカ映画として大ヒットし、その後「レ・ブロンゼ スキーに行く」など続編も製作されました。

 

見終わった後は「ああ、あんな場所を歩いてみたい、行ってみたい!」という気持ちになるのはもちろんのこと、ホテルじゃないバンガローや山小屋に泊まりながらの長期バカンスってなんだか楽しそう、フランス人の濃ゆい機関銃トークにも参戦したい、という気持ちが湧いてきます(互角に参戦は無理だとしても、合いの手くらいはうまく打てるようになりたい)。

 

それに映画よろしく滞在先で将来の伴侶まで見つかっちゃったりして...とよこしまな考えも。以前、インフォメーション担当のtamisanが「フランスで出会いを求めるならどんなとこへ行ったらいいのですか」というお問い合わせを受けたそうで、「こういう滞在型バカンス+アクティビティがお勧めです」などと横からでしゃばりかけた私ですが、まずは自分で試してみませんとね。

 

ということで行ってきましたコルシカ島、1週間のハイキングツアーへ参加しました。

 コルシカ山(resize).jpg    コルシカ山2(resize).jpg

 

いやはや、たいへん濃ゆい一週間、大満足なバカンスを過ごすことができました。
映画『サン・ジャック~』同様、知らない人どうしの自己紹介から始まり、後はガイドに導かれながら大自然の中を歩き、夜は山間いの村にある共同宿泊所(gite d'etapeジット・デタップ)に寝泊まり。コルシカの美味しいものを毎日リュックに詰め、絶景の中でピクニック(もちろんワイン付き、渓谷での水浴び付き、昼寝付き)。

よくストレス多いパリの都会生活を「メトロ・ブロ・ドド(地下鉄、仕事であとは寝るだけ)」と皮肉ったりしますが、コルシカでの一週間は「ランド・アペロ・ドド(ハイキング、アペリティフ、昼寝)」の繰り返しで、まさに天国でした。

 

残念ながら将来の伴侶は見つかりませんでしたが、ハイキング天国コルシカの様子は、しばらくブログでお伝えしますのでどうぞお楽しみに。それと、コルシカはフランス人の国内旅行としても大人気の旅先ですので、真夏の旅でも今のうちから計画を立てておくのがお勧めです。

投稿者:Mayumidon

火星からの生還

 

先月の話になりますが「マウンテンバイクで行く火星探検ツアー...???!」に参加し、無事地球に生還したmayumidonです。

 

火星.jpg 火星”とはこんな所(→)

 

 じつはこの非日常空間って、ニッポン、しかも東京都内に存在します。
さて、このツアーを作った方は、国内外で地域密着型自転車ツアーを手掛ける丹羽隆志さん。丹羽さんがガイドした「自転車でヒマラヤ縦断ツアー」は日本旅行業協会のツアーオブザイヤー特別賞(2007年)にも輝いておられます。あああ、ヒマラヤがうらやましい...
シクロツーリズムの天才が、いつの日かフランスの自転車ツアーも作ってくださいますように。

 

*****

私自身が自転車の旅でお勧めしたいのは、まずブルターニュでしょうか。

ベル・イル、その名も「麗しの島」では、野生味あふれる自然の中でペダルを漕ぐ喜びがあります。

港に着いたら宿にとりあえず荷物を置き、レンタルしたクロスバイクで島の突端へ。
ヒースの茂みの向こうに現われる荒々しい海、それとは正反対の内陸ののどかさ、個性的な集落(フランス語では珍しい"k"で始まる村名が多いことからも、ここがフランスの中の異境であることを感じる)...。次々と現れる風景は、長時間サイクリングにありがちな飽きがまったくありません。
けっこう起伏のある地形で運動させられたりもしますが、遠くに灯台が遠くに見えてくると、俄然ペダルを漕ぐスピードも上がったりして。

 

  Belle Ile(2).JPG
  (C)GRATIEN Jean-Patrick

 

そもそも、ブルターニュの灯台は絵になります。
映画「灯台守の恋」もブルターニュの島が舞台でしたし(ロケ地はウェッサン島)、ブルターニュのお土産屋には灯台ばかり集めた写真集もたくさん並んでいますし。世の中にはダムフェチとか、橋フェチとか、土木構造物に美を見出す人がたくさんいますが、ここブルターニュにいると、自分は「灯台フェチ」と高らかに宣言したくなるような、ロマンを感じさせる灯台がたくさんあるのです。

Belle-Ile(1).JPG
(C)
SPIEGELHALTER Erich/Crtb

そして夏に行くならジャージ下に水着を着こんで行くことをお忘れなく。素敵な海岸が目の前に現れたら迷わず浜辺へ降りてみてください。人がいなさそうな所にも、意外と先客がいたりして。しかしいてもわずか。岩をひとつ越えれば自分だけのビーチができて好きなだけのんびりできます。

 

*****

今回の火星のツアーでご一緒したメンバーは、定期的にレースに参戦する方、片道数十キロの”ジテツウ”(自転車通勤)を厭わぬ方、さらにサポート部隊にオリンピック経験者と、旅先でしかペダルを漕がない”エセライダー”の私にはまぶしすぎる面々。

中には2011年のパリ~ブレスト~パリ(PBP)への出場を目指す方もいらっしゃいました。PBP参加者が着られるジャージのデザインを見せてもらったら、エッフェル塔にブルターニュのシンボルであるオコジョのリボンが巻き付いたモチーフでしたよ。

こうなればブルベ参加者の下見も兼ね、来年あたりブルターニュ自転車旅行でも計画してしまいますかな。 まあ、
これは忘年会の話題に。

 

ちなみに「火星」とは伊豆諸島の大島、三原山周辺の裏砂漠地帯のことです。